雪のひとひら 

12月の<弦奏の夜
語りとクラシックギターの夜>第29夜で語ったのは、
ポール・ギャリコ 原作の「 雪のひとひら 

高い空で生まれ、
空を舞いながら地上に落ちてきた雪のひとひらが、
愛する人と出会い
子どもが生まれ
そして、別れ・・・
最後に空に帰っていくまでを描いている。
“お帰り、小さな雪のひとひら”と
迎えられて。

それは、女の一生と重なって伝わってくる。

たくさんの人に愛されている作品である。
友人に貸してもらって始めてこの作品を読んだときは、
私はもう雪国の住人だった。
雪が生活の中にあった。

もし、私が自分の故郷の関西にずっと住んでいたとしたら、
この“雪のひとひら”の味わいが少し違っていたかもしれない。

そして、いろいろな経験を重ね、
いろんな人に出会い、
なんだか、「雪のひとひら」の息遣い、体温を
間近で感じるような気がする。

空から、たくさんの兄弟姉妹と一緒に落ちてくる“雪のひとひら”
根雪になって、暗闇のなかで長い日々を過ごす“雪のひとひら”
暖かくなり、久しぶりにお日さまと会う嬉しさ、

身体全体で、“雪”を感じる事が出来るここ金沢。

今日も、“雪のひとひら”が、舞いながら、空から落ちてくる。

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