12月11日、白山麓吉野谷・木滑(きなめり)で、「仏御前ものがたり」を語った。
里山保全再生ネットワークのなかで、木滑に入ってそこに住んでいる人たちと一緒に、里山を生かした活動をしている方たちの主催。
その木滑で活動している人たち・“里山保全プロジェクト・木滑物語”
の「山笑い~木滑な時間」というブログは、活動している人たちと同じように、生き生きとしている。
ずっと前から<里山>に魅かれていた。
・・・というのは、語っている物語や民話、詩などに、“里~里山~奥山”に深く関わっているものがたくさんあるから。
例えば、民話「雪女」「みるなの蔵」、宮澤賢治の「祭の晩」・・・・などなど
人が住む「里」と、山男、やまんば、雪女などが住む「奥山」の通り道にある「里山」
奥山に住む山男は、祭りを見たくて、里山を通って里に出てくるのだろうな。
その里山で活動している人たちからのお誘い。
「ものつくり ものかたり」というイベントに声を掛けていただいた。
ちょうど白山麓・木滑の里は、平安時代末期の白拍子・仏御前ゆかりの地。
清盛の館から逃げ出したのち、
祗王たちと一緒に住んだ祗王寺をも後にした仏御前が、
故郷加賀の国原村(現在の小松市)に戻る途中、
子どもを産んだのがこの木滑の里。
出産のとき、仏御前がつかまったという「仏御前安産石」が、木滑神社に残っている。
語りの前に、仏御前を語らせてもらう報告と、
どうぞ語りひとときをお守りくださいとお願いにお参りした。
このように仏御前ゆかりの地で、仏御前のものがたりを語るなんて・・・・語り冥利につきる。
自然とテンションは上がってくる。
当日の2,3日前は、雪が降り、あたりは真っ白になったそうだ。
大雪になったらどうしようか・・・と心配だったけど・・・
11日は雨降り。雪はなし。
800年前、この木滑に仏御前が立っていたんだって思うと、
時空を越えて繋がっているのを感じて、胸が熱くなった。
「山笑い~木滑な時間」の12月11日のブログをどうぞ!
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木滑にての仏御前語りありがとうございました。
今は生き物すべてが息をひそめて白一色の雪原です。
不肖zenは大晦日の神社奉燈つ゛くりを楽しんでます。
かつて田に使われた田枠・ころがしというものに古紙を貼ったものです。
暁の雪明りとともに梁塵秘抄の声ごえが聴こえるとよいのですが。
また遊びにきてくださいね。
zen さん
コメントをありがとうございます。
私こそ、“木滑で仏御前”という最高の機会に語ることが出来まして、心から“ありがとう”をお届けします。
あの日は雨だったのですが、いまは白一色なんですね!!
雪の中に棲んでいるいろんなものが、zenさんが書いてらしゃるように“息をひそめて”いるんですね。
神社奉燈つ゛くりの様子は、きっとブログ「山笑い~木滑な時間」に載るでしょうね。楽しみにしています。
のどかななかでの梁塵秘抄もいいのでしょうが、
暁の雪明りのなか、どこかから聴こえてくる梁塵秘抄・・・
想像しただけで異次元の世界に立っているような気がします。
お言葉に甘えて、また、木滑に遊びに行きますね。
いろいろ、お話、聞かせてください。
和
故郷 石川県小松市原町を目の前にして、木滑の地で我が我が子を産み落として死亡させた仏御前の心境を察すると涙がとまりません。更に原町に帰ってから2年後の20才でこの世を去ったと文献は語っています。まさに諸行無常の平家物語の世界観そのものです。