両親のことで広島に行った。
子どもの頃から、何度も遊びに行っている広島。
でも、今回はしみじみ。
広島の街には、豊かな川が幾つか流れている。
山から流れる雪解け水が本流を一気に流れ下るのを、幾つかの川に分けているのだそうだ。
すぐそこに山がせまり、ちょっと行くと海・・・そんな街・広島。
山からの雪解け水が一気に流れるのを防ぐために、川を分けているのだそうだ。
路面電車が橋の上を走っている。
1年ぶりに訪れた平和公園。
空に向かって折鶴を掲げる少女の像の横で、平和の鐘が響いていた。
両親は、もともと広島の生まれ。
近しい人々が何人か、原爆にあっている。
大田川の横に原爆ドームが建っている。
原爆ドームの下のあの日のままにしてある瓦礫は、無言の訴えをしているようだ。
このすぐそばの相生橋のT字型が、原爆投下の目標になった。
熱い熱いって、この川に入っていった人々がたくさんいたのだろう。
自分が立っているここで、あのとき・・・・
そう思ったら、立っているのが申し訳ないような気がしてきた。
真っ青な空、白い雲、豊かな流れが、かえってあの時の恐ろしさを浮き立たせるような
・・・そんな気がした。