本田和の語り~「吉野弘 二人が睦まじくいるためには・・・・」 金沢公演は、6月29日(水)19:00~20:00でした。
開演前は、ステージに吉野弘さんの詩の言葉が次々と映されていきます。
誰にでもわかるやさしい言葉、耳で聴いても深く心の中に入ってくる言葉、
身体の奥にしみとおってくる言葉・・・・・
深い森の奥から、風や樹と一緒に声が聴こえてくるようです。
詩人・吉野弘さんの詩は、身の回りの出来事、もの、生物、植物・・・・
などを綴っています。
それも、何気ない言葉で。
そして、その言葉は無理なく、心の奥に響いてきます。
何度も語っていると、語る自分の身体の奥に奥に、
しみとおるように吉野弘さんの言葉が入ってきました。
本番のときもそうでした。
本番が終わって、しばらくは、身体のなかに入っている状態から抜け出すことが出来ませんでした。
いつもなら、本番が終わった後は、興奮状態にあるのですが、
今回は違いました。
吉野弘さんの言葉が入ったままでした。
「夕焼け」「雪の日に」「I was born」「虹の足」「奈々子に」・・・・・
これからも、何度も語って行きたい“吉野弘”です。
チェロは、林口 眞也 さん
会場は、金沢21世紀美術館シアター21
(金沢市広坂1-2-1)
プロデュース;森田 正明
デザイン;斉藤 慶
音響;新谷 美樹夫
照明;宮向 隆
7月1日付の北陸中日新聞です
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