生まれて初めてカルチャー・ショック
(その頃は“カルチャー・ショック”という言葉を知らなかったのだけど)
を感じたのは、
中学1年生のとき。
その頃、阪急電車通学をしていた。
学校から帰り、電車に乗ったら、
インターナショナルスクールの外国人の小学3,4年生くらいの女の子が二人、
座席に坐っていた。
向かい側に坐る。
ぽかぽか窓から差し込む陽を浴びて、
二人の少女の柔らかい薄茶色の髪の毛がうっとりするくらい綺麗だった。
いまでも、眼に浮かぶ。
楽しそうに話し合っている少女たち。
そのうちの一人が、カバンから1個のリンゴを取り出した。
どうするんだろう・・・って、見ていたら、
もうひとりが、やはり、カバンから、櫛を取り出した。
そして、その櫛でリンゴを二つに割って!!楽しそうに食べ始めた。
電車の中で食べ物を食べてもいい?!?!
ナイフでなくても、リンゴは切れる?!?!
それは、中学1年生の私にとって、衝撃的な出来事だった。
<食べ物を口に入れるのは、食卓についてから>
<それぞれの道具には、ちゃんと正しい使い方が決まっている>
そんな常識をいとも簡単に、軽々と越えていく外国の少女たち。
常識にがんじがらめになっていた私が見た新しい世界だった。
人生最初のカルチャー・ショック!!
自由に、軽やかに、しなやかに!
それから、この言葉を思い起こさなければならないことが、
数限りなく起こったが、
私の原点は、このときの“リンゴ”?!?!
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