6月のメロメロポッチ<弦奏の夜>“語りとクラシックギターの夜・第20夜”は、
須賀 敦子・作「こうちゃん」を語った。
私は、この半年、須賀 敦子さんの作品に夢中になっている。
2、3年前だったか・・
友人である古書・Duckbill の本棚で、須賀敦子・訳の文庫本を見つけた。
須賀 敦子さんの名前もなんとなく知っている・・・という程度だったけど
ちょうど旅行に出る前の日だったので、列車の中で読むのにちょうどいいかなと、手に持って軽い本を取り出した。
私がその本「ある家族の会話」をカウンターに持っていくと
友人Yさんが、訳者である須賀敦子さんに心酔しているような声で
「須賀敦子さんだものね~~~」
その声、いまでも耳の奥に残っている。
でも、私は列車の中では眠ってしまって、その本は読まず、帰ってからは、そのまま本棚の奥に直行。
そして、いまから半年前、偶然見つけて読んでいくうちに
“すごい”
言葉のひとつひとつが、深く静かに身体の内にしみこんでくる。
それから夢中になって、次々、読んだ。
訳ではなく、須賀敦子・作を。
そして、須賀さんの作品のなかでも、異色の「こうちゃん」
“あなたは こうちゃんに あったことが ありますか。
こうちゃんって どこの子かって。 そんなこと だれひとりとして
しりません。・・・・・・・・” (「こうちゃん」より)
どこの子なのか、誰一人知らないけれど、確かに存在している「こうちゃん」
時々、自分の中の“こうちゃん”に話しかけている自分に気が付く。
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“三つの音が調和する 幻想的な語りと音楽の世界”
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CD<セロ弾きのゴーシュ>~本田 和・語りの世界~
1.語り&チェロ
「蜘蛛の糸」芥川龍之介 原作、宗像 和 構成・作曲
2.語り&クラシックギター
「智恵子抄」高村光太郎 作詩、宗像 和 構成・作曲
3.語り&チェロ
「セロ弾きのゴーシュ」宮沢賢治 原作、宗像 和 構成・作曲
語り・ものかたり人;本田 和、チェロ;林口 眞也、クラシックギター;谷内 直樹
2,000円(税込み)
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蜘蛛の糸
智恵子抄
セロ弾きのゴーシュ
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