“山田に灯のつく宵の家”

このごろ、子どもの頃に見た風景が、唐突に浮かび上がってくることがある。

子どもの頃、父や母と遠くに出かけ、電車に乗っての帰り、もう黄昏時は過ぎて、外は暗い。

車両の天井についている灯りは、現在とは比べものにならないくらい暗い。うら寂しい。

父や母と一緒に乗っているのだけど、なんだか、知らない空間にたった一人でぽつんと座っているような気がした。
周囲とは、全く無関係に自分がそこにいるような感じ。

多分、疲れていたし、眠かったんだろう・・・

電車の窓の外を、畑や田んぼに混じって、ぽつんぽつんと、家々が通り過ぎていく。
その家々の窓から、ぽっと暖かい灯りが見える。

“その灯りの下では、食卓を囲んで晩ご飯だろうな”
・・・・なんて思ったな。

どうしてあんなふうに思ったかよく憶えていない。
あの暖かい灯りが懐かしい。

北原白秋の詩「五十音」のなかの
“山田に灯のつく宵の家”

私には、子どもの頃のあの風景だ。

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3.語り&チェロ
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