安政五年七月十一日は、金沢の歴史の上で大きな出来事がありました。
米が買えなくなった町の人たちが、
高台に上り、金沢城に向って叫んだのです。
“米 くれまいやー”
“ひもじわいやー”
いわゆる、「泣き一揆」です。
町の人たちが、自分の意志で集まり、藩主に向かって声を上げた・・・
これは、金沢の歴史の中で、大きな重い出来事だと思います。
この「泣き一揆」をきっかけに、いろいろなところで一揆が始まりました。
首謀者とされた七人は捕らえられ、処刑され、さらし首になります。
この歴史の沿って綴られたかつお きんや さんの作品「安政五年七月十一日」、
そのなかのほんの一部を語りました。
このとき、声を上げた人たちの歴史の上に、私たちは立っているんだな・・・・
語りながら、この気持ちでいっぱいになりました。
この七人を悼んで、町の人々は、七体の地蔵様を造りました。
この地蔵様は、いまは、金沢の観音院の前で、胸に稲穂を抱いて、金沢を見守っています。
フルートは、中村 俊子 さん
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