7月9日の夜に
“語りとギターと写真の調べ”~帰郷
をしたのは、白山市の鳥越。
ここは、鳥越城、二曲城があり、一向一揆の里として知られている。
戦国時代に浄土真宗の信者が起こした一向一揆。
一揆衆は、1488年に加賀国守護・富樫政親の高尾城を落とし、政親は滅びた。
その後100年近く「百姓の持ちたる国」として門徒の自治が続いた。
天文年間に加賀国白山麓の一向一揆の軍事拠点とし築城された鳥越城。
この鳥越城は、一揆勢の最後の拠点となり、徹底抗戦を続けた。
しかし、柴田勝家らの猛攻によって落城した。
以前、富樫政親の高尾城跡への旅に参加した事がある。
高尾城は小高い丘というか山の上にある。
そのとき歴史小説家のかつおきんや先生が、
「この城にいた富樫勢は、丘(山)の下から一揆衆の唱えるお念仏がうねりのようになって聴こえ、恐れおののいた」
と解説してくださったのを、いまでも憶えている。
鳥越の一向一揆の歴史を伝える道の駅・一向一揆の里、
同じ建物にある蕎麦やさん一向一揆の里・せせらぎ
「500年前に、ここで壮絶な戦いがあったんだなあ」と、
ここに身をおくと、この一帯の空気のなかに、歴史の重さを感じた。