メロメロポッチ・ライブ

金沢近江町のなかにあるライブハウス< メロメロポッチ >で、2ヶ月に1回、ライブをしている。
偶数月の第4木曜日の20:00から。

この8月で32回目となった。

メロメロポッチは、近江町の北側入り口を入ってすぐ、ぐるりと回っている階段を下りて地下にある。
このらせん状の階段を一段一段下りていくうち、日常から段々と離れて行くのを感じる。

メロメロポッチは、不思議な空間だ。
素直に入っていけば、どんな世界でも受け入れてくれる。
でも、メロメロポッチの世界のなかに、無理に自分の世界を創ろうとすると、はねつけられてしまう。

第1回が2006年2月だったから、もう5年半になる。
初めの頃は、無理に自分の世界を展開しようとして、メロポチという水に浮かんだ油みたいに、溶け込んでいなかったな・・・・
必死にもがいてしまったけど、力を抜いたらとても楽になって、そのとたん、メロポチの空間に受け入れてもらったと感じた。
その感覚、いまでも、身体が覚えている。

メロメロポッチ・ライブ・弦奏の夜・語りとクラシックギターの夜・第31夜は、
エドガー・アラン・ポー 作
「アッシャー家の崩壊」

クラシックギター・谷内直樹 さん の
コシュキン作曲「アッシャーワルツ」とともに

第32夜は、8月25日(木)20:00~は、江國香織・作「つめたいよるに」 を、
谷内さんの奏でるラテンの曲とともに

これから、どんな世界を創っていこうか・・・
メロポチの空気と呼吸を合わせて・・・

メロメロポッチの入り口
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“あなたへ~「恋文」”in金沢・東山

7月10日(日)夜は、“あなたへ~ 「恋文」 in 金沢・東山”
だった。

ピアノ・青山 保 さん とご一緒に。

会場は、東山・金澤町家Gallery椋(金沢市東山2-1-7)

“あなたへ~「恋文」”は、3回目になった。
回数を重ねるごとに、自分の身体に沁み込んでいっているという実感がある。
語っていて、心地よい距離感といったものを身体に感じられるようになる。

今回の会場は、何度も語らせてもらっている町家・ギャラリー椋。

椋は、そのスペースによって、雰囲気が違う。
朱塗りの二階のお座敷は艶かしい。
一階のギャラリースペースは、シンプルでモダーン和風って感じ。
こんな“和”って、潔いな~~って感じる。

照明、床、テーブル、椅子、のれん・・・・・ひとつひとつにオーナーの渡辺さんのこだわりが溢れている。

そんななかでの「恋文」

“誰かに胸の想いを伝えたい時、
手紙を書きますか? 
それとも電話? メール?
電話やメールで直ぐに相手に繋がる今のような時代だからこそ、
心の動きを手紙で伝えた・・・・
『恋文』に耳を傾けてみてください”

シンプルな空間のなかで語っていると、庭の桂のきをポストがわりに「恋文」をやりとしている女性が、いつもより、より潔かったかな・・・


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夏が戻って・・・

1週間あまり、涼しい日々が続いていたけど、
また、夏が戻って来た。

アサガオが一生懸命に咲いている。

でも、アブラゼミ、ミンミンゼミに混じってツクツクボウシが鳴き、夜になると虫の声が透きとおって聴こえる。

夏はだんだん過ぎていく。

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大乗寺

8月の暑い日、金沢・長坂にある曹洞宗大乗寺 を訪ねた。

小高い丘にあるこのお寺の境内には、外とは全く違う空気が流れている。
異空間に入ってしまったようだ。

ひんやりとした緑のなかで、
聴こえてくる蝉の声が、
“静寂”を気付かせてくれる。

気持まで引き締まってくる。
ちっぽけなことで、くよくよしていたのだけど、
“そんなことは些細なこと”と、
大きくふんわりした声が聴こえてくるようだった。

中学時代を思い出した。
一週間に一回、Y校長先生の道徳の授業があった。
その授業のはじめは、いつも坐禅だった。
教室の椅子に座って、坐禅をする。
校長先生が禅宗の方だったかららしい。

“耳は肩に相対し、鼻は臍に相対し・・・
心ここにあらざれば、
見えても見えず、
聴いても聴こえず、
食うてもその味を知らず”(だったと思う)
坐禅、はじめ!”

(いまでも、この言葉、身体から出てくる)

この校長先生の言葉で、3分間だったか5分間だったかの坐禅をした。

中学生にとって、3分なり5分なりの坐禅は、かなりハードな時間だった。
とくに初めの頃は。

それに、笑いたくてたまらない年頃、
誰かがクスッと笑ったら、もうおしまい、
我慢できなくなった笑いが教室中に渦をまく。

そんな中学生を、決して怒らず、あったかい目で見てくださり、包んでくださった校長先生。

いま、思い返すと、この坐禅の心地よい感覚が、身体に蘇ってくる。
そして、心も身体もとっても気持よくなる。

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この花、エキゾティック!

この神秘的な色合いの花・・・・
どこか、エキゾティックな色合い。
なんとも言えない深い柔らかい茶色とクリーム色、

・・・・これは、オクラの花。
ずっと鑑賞していたいし、切花にしてガラスの器に飾りたい・・・・・

この花が終わったら、真ん中がどんどん大きくなり、
・・・やがて、緑色のオクラになる。

暑い夏は、毎日毎日、オクラなしでは過ごせない。
花ではなくて、実。
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芋粥

6月11日、金沢・伏見台の地域探訪講座で、芥川龍之介・作「芋粥」を朗読した。

何故、「芋粥」かというと・・・

1000年ほど前は、加賀の国の中心は、野々市だった。そこを治めていたのは、富樫氏。
それから約500年、富樫の時代は続く。
けれども、一向一揆のため、第24代富樫政親で富樫の時代は終わり、
いわゆる“百姓のもちたる国”が、それから約100年続く。

その富樫氏の先祖が、芥川龍之介の「芋粥」に登場してくる。
主人公の「某という五位」に芋粥を食べさせる敦賀の藤原利仁という人。

富樫氏が滅びたのは、金沢南部の伏見台にあった高尾城(地元では、たこじょう、と呼ぶ)。
高尾城は、野々市に屋敷があった富樫氏が造った山城だった。

伏見台~高尾城~富樫氏~藤原利仁~芋粥

・・・S氏が辿ってくれたこんなつながりで、富樫一族ゆかりの地、伏見台で「芋粥」を朗読することになった。
S氏が描いてくださった絵とともに。

一昨年、敦賀に住む知人に、山で掘ったと、山芋をどっさりいただいたことを思い出した。
そうか! 敦賀はおいしい山芋がどっさり取れるんだ!

芥川の「芋粥」を読みながら、あのときの山芋のおいしかったことが蘇ってきた。
ねっとり、もっちり・・・

それから、冨樫氏が滅びた高尾城、
この城があったところに、火の玉が現れるのだそうだ。
“高尾の坊主火”と呼ばれているとのこと。
それが、野々市の富樫氏の屋敷に向かって、飛んでいくのだそうだ。
富樫政親の亡霊とか・・・

見たいような・・・怖いような・・・
やっぱり、怖い。

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縁<えにし>

あらためて、“縁<えにし>”の不思議さを感じた一週間だった。

1年前に、仕事の上で知り合ったAちゃん。
でも、始めて会ったんじゃないよね・・・どっかであったことがあるよね~~?!とお互いに記憶の糸をたどっていったら・・・
小学生・中学生のころのAちゃんと顔を合わせていたことがわかった。

やはり、仕事で知り合ったAYちゃん。
以前、私がしょっちゅう行っていたパン屋さんで彼女がアルバイトをしていたということがわかった。
それで、どっかで顔を合わせていたような気がしていた・・・・

写真の撮影をお願いしているASちゃん。
(どういうわけか、Aが付く人が多いな・・)
ASちゃんが中学生のとき、語りの授業に入った。
彼女の学年と一緒にランチルームで給食を食べたっけ。

何年か前、ライブの打ち上げのお店で、偶然、再会したJちゃん。
どこで会ったんだっけ・・・とお互い顔を見合わせて・・・はっと気が付いた!
やはり、Jちゃんが中学生のとき、私は、声に出して読むという授業に入った。
あの教室にいた中学生がJちゃん。

こんな縁を、Jちゃんは以前“蜘蛛の巣のような関係”って、表現していた。

嬉しい再会の数々。
いまは、Aちゃんや、AYちゃんや、ASちゃんや、Jちゃんと、お茶を飲んだり、食事をしたり、お酒を呑んだり・・・楽しんでいる。

不思議な縁<えにし>を感じたこの一週間だった。

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あなたへ~「恋文」in金沢・東山

あなたへ「恋文」in 金沢・東山 
は、
7月10日(日)19:00~20:30、
東山・金澤町家Gallery椋(金沢市東山2-1-7)にて

東山にある金澤町家allery椋の建物は、江戸時代から続く材木屋さんだった。
コーヒーやお茶、そして美味しいケーキを楽しめるカフェでもある。

二階への階段を昇りつめたところには、下の冷たい空気が上ってこないように、跳ね上がる扉がある。
二階は朱塗りの座敷で、一階とは違った世界がひろがっている。

一階は、しんとした空気の座敷と、シンプル&モダンなギャラリー・スペースがある。

今回は、二階に吹き抜けになっているギャラリースペースを、ステージに使う。

~脚本家の男と女流詩人は、庭の桂の木をポスト代わりに
手紙のやり取りをはじめた。
金沢を舞台に紡がれる秘密の恋文をピアノの調べにのせて本田和が語る~

あなたへ~「恋文」の再演。
昨年の金沢21世紀美術館シアター21とは、また違う世界がひろがると思う。

“手紙を書いてみたいな・・・”と思っていただけたら嬉しい。

“誰かに胸の想いを伝えたい時、
手紙を書きますか? 
それとも電話? メール?
電話やメールで直ぐに相手に繋がる今のような時代だからこそ、
心の動きを手紙で伝えた・・・・
『恋文』に耳を傾けてみてください”

あなたへ~ 「恋文」 in 金沢・東山”
ピアノ・青山 保 さん と
チケット:1,500円 (当日 2,000円)
主催;きくはなすの会
お問い合わせ&お申し込み;090-2373-5458 きくはなすの会
              076-255-6106金澤町家ギャラリー椋 

*ご連絡いただければ、前売りチケットを、受付にお取り置きいたします。
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『うるわしき金沢』~ペン画で描く城下町

5月28日(土)13:00から、
山田俊一さん、純子さんが描き、綴られた画文集『うるわしき金沢ーペン画で描く城下町ー原画展』 で、画文集の中のいくつかのエッセイを朗読した。

山田純子さんの繊細なペン画は、
それぞれの金沢の風景への想いにあふれている。

そして、俊一さんと純子さんが、ひとつひとつのペン画に寄せて書かれている文章は、まさに、スケッチのように、優しい言葉、想いをそのまま伝える言葉によって綴られている。

声に出して読んでいると、すーっとお二人の言葉が、身体と心に沁み込んでくる。

世界を放浪し、
そして、いま、故郷・金沢に戻ってこられた俊一さんの気持ちが、
言葉を通して伝わってきて、胸の辺りがじーんとしてきた。

そんなお二人の世界が、緑の樹々に囲まれて、建物全体が深い緑色になっているような石川県立美術館 広坂別館(金沢市出羽町1-1)によって、より深くなっていたように思う。

朗読している間、樹々のなかから、野鳥
・・・四十雀かな?・・・
の可愛い声が聴こえてきた。

緑に囲まれて、歴史を感じさせる建物のなかでの朗読・・・
まるで、緑のシャワーを浴びたようだった。

クラシックギターの谷内 直樹 さんと一緒に。

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野町ライブ~ガレリアポンテにて

5月27日夜は第5回・野町ライブだった。

今回は、アンダルシアのエレジー “朗読とクラシックギターのための《プラテーロとわたし》”
詩人・ヒメネスが綴ったスペイン・アンダルシア地方の小さな村・モゲールでの日々。

ヒメネスは「プラテーロ」という名のロバと一緒に故郷・モゲールで過ごす。
モゲールでの美しい風景、感じたことなどを、たくさんの詩に綴っていく。
それが散文詩集「プラテーロとわたし」

私は、この作品が好きで好きでたまらない。
この“プラテーロ”を語っているとき、嬉しくて嬉しくてたまらない。
身体中で、そう思う。
ロバのプラテーロが、ほんとに私に身体をすり寄せてくるような気がする。
毛の感触、ひんやりとしている(であろう)鼻づら・・・
そんなものまで、生々しく感じる。
次は、いつ、“プラテーロ”が出来るかな・・・って、待ち遠しい気持ちでいっぱいになる。

クラシックギター・谷内直樹 さん と。
谷内さんとは、この「プラテーロとわたし」きっかけで、いろいろな作品でご一緒するようになった。

今年も、会場は、 ガレリアポンテ  さん (金沢市野町1-1-44)

ガレリアポンテさんでの野町ライブは、今年は、スペインアンダルシアが舞台。
ギャラリーは、いろいろな世界を創りだしてくれる。

さあ、来年はどんな世界を創ろうかな。
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