語りと舞による「夜咄」(よばなし)

2月9日は、語りと舞による~「夜咄」(よばなし)でした。

Chika with 倭がお点前をし、また、毎年2月の命日に現れる女を舞い・・・
そして、私の語り。

雪降る二月の夜、蠟燭の灯のもとで催される茶事・夜咄に乗せた物語「夜咄」の幽玄の世界を表現しました。
揺れる和ろうそくのなか、
亡くした女がのりうつったようなちかさんの舞、
語りながら、男の気持ちになっている私は、
“いつまでもここにいてほしい”
そんな気持ちでいっぱいになりました。

しゅうしゅうという松籟の音が聴こえ、
外は風が吹き始め・・・・
炉を切ったお座敷での語りでした。

私たちは無心の気持ちで語り、舞っていたのですが、
舞のちかさんの気持ちと私の気持ちは、繋がっていました。

ちかさんの言葉です。

“ワタシ ハ ココニ イルヨ
障子の後ろで自分が亡くなった妻になったかのように思わず
つぶやいた。
物語も終盤の舞の前、曲が流れ本田和さんの語りが聴こえる。
「夜が明ければあなたは帰る。私を残して消えてしまうのだから・・・」
椿が散るかのような舞、それは悲しい舞ではなく
「悲しまないで・・・私はここにいるから、あなたのそばにいるから」と祈るような舞になりました。
実際人形の倭と自分がどういうふうにみえていたのかは
おいといて(笑)・・・そんなハートの夜でした。”

そして、私は、ちかさんの舞を見ているうち、
“いなくなってしまうけれど、ずっとそばにいる・・・”という想いが伝わってきて、
心の中に安らぎが生まれてきたような、心の中に春が来たような・・・気持ちになりました。

舞のうつのみやちかさん、
音響&音楽コーディネートの新谷 美樹夫さん、
照明のHitoshi Takeharaさん
そして、山田のぶさん、
素敵な仲間と創りあげることができて、とても嬉しかった。
Takeさん、のぶさんとは、久しぶりのご一緒。

<2月9日(木)19:30~>語りと舞による夜咄(よばなし)」
       語り;本田 和
        舞;Chika with 倭 

       会場;町屋塾古志庵
              (金沢市東山1-34-6 ℡076-252-3176)
      入場料;2500円(お薄、和菓子付き)

     音響&音楽コーディネート;新谷 美樹夫
     照明;Hitoshi Takehara

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高校生の人たちへの語り

12月22日(木)15:30~は、石川県立泉丘高校 の高校生の人たちに語りました。

ティーンエイジの人たちだけに語る機会は、なかなかないので、
私にとって、貴重な場です。

今回で3回目。
今年のプログラムは

「語りで綴る茨木のり子の詩とエッセイ」
「きつねの窓」

にしました。

若い人たちの感性に驚かされます。

冬休みに入る前日の放課後のひととき、
足を運んでくれた生徒さんたちに心をこめて語り届けました。

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宗 左近・詩~「炎(も)える母」

ガレリア画廊プロデュース;
    本田和の語りによる~「宗左近・炎える母
のライブでは、語りに音楽とイラストレーションが入ります。

芝崎 曜子 さんのイラストレーションの制作のため、
スタジオL.F.Iで、音楽コーディネートの新谷美樹夫さんと、
語りの仮録音をしました。
どんな音楽ができるのか、
どんなイラストができるのか、
わくわくしています。

本田和の語りによる
     「宗左近・炎える母」
日時;3月11日(土)14:00~15:00
語り;本田 和
プロデュース;ガレリア画廊
音響&音楽コーディネート;新谷 美樹夫 
イラストレーション;芝崎 曜子
デザイン;斉藤 慶
会場;STUDIO L.F.I
  金沢市上荒屋1丁目242-1(℡076-249-8911)
入場料;1000円
主催&お問い合わせ;ガレリア画廊
           ℡076-273-0403

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語り・くらぶ~語りのひととき

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ひと月に1回、第4月曜日の10:00~11:30、「語り・くらぶ」をしています。
「語り・くらぶ」というのは、“物語や詩、古典を声に出して読んでみましょう”というワークショプです。
声に出して読むって、楽しいと感じてもらいたいという想いで、2016年の5月から始めました。
「語り・くらぶ in L.F.I」は、STUDIO L.F.Iの講座のひとつです。

今回の「語りのひととき」には、ワークショップを受講している人たちのなかから、
6人が参加しました。

蛙いろいろ~
「おたまじゃくしたち45匹」「おれもねむろう」「るるる葬送」(草野心平・詩)
「100万回生きたねこ」   (佐野洋子・作)     
「生きる」    (谷川俊太郎・詩)
      今村 一美、 崎村 美智子、中野 千恵、
      西田 徳子、 古川 さえ子、松本 裕美子、

おしまいに、私もひとつ。
             
「祭の晩」  (宮澤賢治・作)
      本田 和   

会場は、L.F.I スタジオ
      金沢市上荒屋1丁目242-1  (076-249-8911)

当日は、2回リハーサルをして、そのあと本番。
みんなにとって、はじめての語りのひととき。
音楽が流れるなか、ドキドキ・・・かと思ったら、
ゆったり、落ち着いて語っていました。
本番が一番よかった!!
おしまいに、私もひとつ。

終わってからの、ご苦労さん・お茶タイムの楽しかったこと。

LFIハガキ

*語り・くらぶについては・・・・
語り・くらぶ
L.F.I.スタジオ「語り・くらぶ」 

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夜の図書館~語りの時間(とき)

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白山市鶴来図書館(クレイン内)の閲覧室で。
タイトルは、<夜の図書館~語りの時間(とき)

高い天井、三角形の白い壁や窓、まるで、チャペルみたい。
図書館の方々が、語りエリアを白いイメージで飾って下さいました。

夜の図書館の雰囲気は独特です。
なんか、息をひそめているような本たちに囲まれて、
いつもとちょっと違う空気のなかで語りました。

近くに山が連なり、山懐ともいえるこの図書館。
図書館が入っている会館・クレインの外の回廊を歩いていると、空に十三日の月がきれいでした。

「蜘蛛の糸」(芥川 龍之介・作)
「雪女」 (信州の伝説)
「祭の晩」(宮澤 賢治・作)



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語りによる「宗左近~炎える母」

来年の3月11日(土)14:00~15:00は、 本田和の語りによる宗 左近~炎える母」の初演です。

1945年5月25日『東京大空襲の日』、
一人の男子学生は母を疎開先の福島に送るため、
東京駅がある上野に向かう途中で空襲に遭います。
二人は互いに手を繋ぎ、燃えさかる炎から逃れようとしますが、
母は炎の中で転倒し、男子学生は母を置き去りにし一人、生き延びました。
その男子学生は、二十年後に、その体験を詩に書きます。
それが、宗左近が綴った詩集・『炎える母』です。
1978年に第六回歴程賞を受賞した『炎える母』を、“語り”で表現します。

大事にあたためてきた宗左近さんの詩の語り、
ガレリア画廊村上 弥生 さんのプロデュース、
この語りのために、新谷 美樹夫さんが音楽を、
芝崎 曜子さんが動画をつくってくださいます。

            語り;本田 和
        プロデュース;ガレリア画廊
  音響&音楽コーディネート;新谷 美樹夫 
     イラストレーション;芝崎 曜子

会場;STUDIO L.F.I
      金沢市上荒屋1丁目242-1  (076-249-8911)
入場料;1000円
主催;ガレリア画廊
お問い合わせは、076-273-0403 ガレリア画廊 

  

そして、チラシのデザインは、斉藤 慶さん。

頼もしい仲間と一緒です。

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語りでめぐる橋~その四「内灘にて」

語りでめぐる橋第4回内灘チラシ語りでめぐる橋~その四「内灘にて」は、11月6日(日)に終わりました。

丸八製茶場 さん・発行の冊子「動橋」に掲載されていた
石川県の橋、川についての12のエッセイ「川を歩く」(あねざきしょうこ・作)を、
そこに書かれた橋の近くで語るという「語りでめぐる橋」

今回は、「手取川橋」から始まり、「濁澄橋」そして、
内灘大橋」までの旅でした。

“サンセットブリッジ内灘”と呼ばれ親しまれている内灘大橋。
空と海と川を背景に、空に向かって凛と立っています。
その愛称のとおり、海に沈んでいく夕陽をこの橋は見守っているようです。

会場は、内灘町歴史民俗資料館「風と砂の館」
           (石川県河北郡内灘町宮坂に455)

ここは、戦後基地反対運動の先駆けとされる内灘闘争の写真やムシロ旗、

鉄板道路などが、その当時を伝えています。

内灘の浜に座り込んだ地元の人たちの写真は、この海を守りたいという必死の想いを伝えています。
その写真の前からは、しばらくは動けませんでした。

また、内灘独特の大きな凧など民芸品も展示されています。

学芸員の中江麻代さんの内灘の歴史や展示物についてのお話から始まり、

エッセイを書くにあたってのあねざき しょうこ さんのお話

そして、「手取川橋」「濁澄橋」「内灘大橋」の三つの橋を語りました。
ギターは、大川 陽一さん

あねざきさんの言葉、
 ”橋を渡るとは、生きぬくことかもしれない”

橋を渡って、私は語りの旅を続けようと思います。

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語りとギターの宵 in 輪島市門前図書館

輪島市門前図書館での“語りとギターの宵”は、
11月4日(土)に終わりました。

吉野弘の詩
雪女
そして、 谷内直樹  さんの 
クラシックギターの演奏

館内は秋の花でいっぱい。
いろんなところに、たくさんの花が生けてありました。

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入り口には、大きな花器に秋の花々がこぼれるくらいに。
たくさんの秋の花々は、門前図書館を利用されている方が持ってきてくださったとのこと。
図書館が地域に根差しているんだなとうらやましくなりました。

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この図書館の玄関への道は、たくさんの蝋燭の灯りが誘ってくれます。

2階の閲覧室が語りとギターの宵のステージになりました。
図書館の方々が灯りを工夫して、いつもの図書館とは違う雰囲気を作って下さいました。

ステージの横は白い着物の雪女のイメージの飾り! 
雪女と箕の吉が出会っています。
この白い掛下着は、先日、門前の総持寺で結婚式を挙げた花嫁が身に着けていらしたのを貸していただいたとのこと。

たくさんの門前の方たちに、語りとギターでひとときを楽しんでいただけて、嬉しい宵でした。
そのあと、図書館の方が用意して下さったパウンドケーキ&お茶を、会場の方たちと楽しみました。おいしかった!

前回に門前図書館で語ったのは、門前町が輪島市に入る直前の頃、
久しぶりの門前、
いまも変わらず、あったかい雰囲気でした。


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安政五年七月十一日

2016%e5%b9%b410%e6%9c%8830%e6%97%a5%e5%ae%89%e6%94%bf5%e5%b9%b4img_2987安政五年七月十一日は、金沢の歴史の上で大きな出来事がありました。
米が買えなくなった町の人たちが、
高台に上り、金沢城に向って叫んだのです。

“米 くれまいやー”
“ひもじわいやー”

いわゆる、「泣き一揆」です。
町の人たちが、自分の意志で集まり、藩主に向かって声を上げた・・・
これは、金沢の歴史の中で、大きな重い出来事だと思います。

この「泣き一揆」をきっかけに、いろいろなところで一揆が始まりました。
首謀者とされた七人は捕らえられ、処刑され、さらし首になります。

この歴史の沿って綴られたかつお きんや さんの作品「安政五年七月十一日」、
そのなかのほんの一部を語りました。

このとき、声を上げた人たちの歴史の上に、私たちは立っているんだな・・・・
語りながら、この気持ちでいっぱいになりました。

この七人を悼んで、町の人々は、七体の地蔵様を造りました。
この地蔵様は、いまは、金沢の観音院の前で、胸に稲穂を抱いて、金沢を見守っています。

フルートは、中村 俊子 さん

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紅いじゅうたん

一面、紅いじゅうたん!

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