佐渡・語り・能舞台・おけさ柿・・・

佐渡のおけさ柿今年も佐渡のおけさ柿を送っていただいた。甘くていかにも柿の味がして、そのうえ種がないので食べやすい。全部食べてしまいたいのを、ぐっと我慢して(?!)5個、冷凍庫に入れて、違う季節に冷凍柿にして食べると、おいしいデザートになる。

佐渡との縁は、2年前にさかのぼる。日本島嶼学会(にほんとうしょがっかい)の中心的人物であり島の研究家でもある鹿児島の長嶋俊介先生が、先生の故郷・佐渡での語りを企画してくださった。そのときに行ったのは、小木、佐和田だった。長嶋先生のお仲間、名古屋のT・A先生も一緒だった。

その長嶋先生と出会ったのは、更に2年さかのぼる。金沢のO先生のアレンジによるアルバトロス・クラブ主催の能登・門前・仲秋の名月の宵の語り

昨年も佐渡に行った。このときは、相川。金山で有名なところ。やはり長嶋先生のアレンジで、一日目は、相川・戸地の方々のところで、翌日は、世界文化遺産登録の運動を続けている相川小学校での語りだった。

世阿弥が流された佐渡には、いたるところに能舞台がある。能は佐渡の人々の身近にある。

昨年、相川に行ったときには、地域の人々が、相川・春日神社の敷地内に能舞台を作ろうとされているところだった。
私も“瓦一枚運動”に参加させていただいた。

夜、長嶋俊介先生、相川小学校のH校長先生、“春日神社に能舞台を”の運動をしていらっしゃるAさんが、宿に来て下さって、4人でおいしい佐渡のお酒とお料理で楽しい時間を過ごした。

1年たったいま、立派な佐渡・春日神社能舞台が出来上がった。

能舞台、金山、トンチボウ、おけさ柿、朱鷺、夕鶴、安寿と厨子王・・・また、海を越え、佐渡に行く日を楽しみにしている。

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CDジャケット 
本田和とキャッシー・スパニョーリによる日本語と英語の掛け合いの語りのCD  “ふたつの声の物語” CD<うぐいす姫>発売中

“音楽のように美しく調和する二つの声” をお楽しみ下さい。

日本語を母国語とする人も、英語を母国語とする人も、物語を楽しめます。
また英語を学んでいる人にも、日本語を学んでいる外国の人にも、お勧めします。

詳しくは、HP内 CD<うぐいす姫> を!!

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語りと身体表現のコラボレーション

開けてはいけない戸を開けてしまう・・・石川県白山市にある松任学習センターのライブシアターで、身体表現の蓮池 順子さんと <語りと身体表現>  のコラボレーションをした。

会場には秋の花々が・・・この宵、お客様の席の周囲ぐるりを動き回って、言葉と身体で、物語の世界を創った。
“見たくて見たくて、どうにも我慢が出来ず・・・とうとう決して開けてはいけない戸を・・・・開けてしまいました・・・”

会場には、秋の花々が飾ってあった。

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<紫陽花><アネモネ> in メロメロポッチ

花が続く・・・

弦奏の夜・10月のチラシ26日は、2ヶ月に1回、偶数月の第4木曜日の夜、金沢・近江町市場のなかにあるライブハウス メロメロポッチ でのライブ   「弦奏の夜・語りとクラシックギターの夜」   だった。

クラシックギターの谷内 直樹さん の奏でるバッハの音楽とともに、<紫陽花><アネモネ> にまつわる物語を語った。

ライブハウスのなかに、薄紅から紫、青に変わる紫陽花、白い足で階段を駆けおりる女の髪に挿した幾本もの アネモネ の花・・・・・<画像をクリック!

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10月の朝顔

塀に咲く朝顔秋明菊、ホトトギスに囲まれて、いまでも庭に朝顔が咲いている。もう10月下旬にさしかかったというのに。
青が爽やか。

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本たちに囲まれて<プラテーロとわたし>

店内の雰囲気が幻想的に・・・20日夜は、ブックショップ・リードREAD  さんでの <朗読とクラシック・ギターによる“プラテーロとわたし”> だった。 
クラシックギターは谷内 直樹さん

長い間秋晴れが続いていたのに・・・この宵に限って雨、それも雷付き。そんな大雨の中を沢山の方々が来て下った。

吉本店長ブックショップ・リードさんの店内を知っている人たちは、「どこにステージ部分や客席を作るの?!」「あのなかに50席も用意できるの?!」
「雰囲気のある空間を創ることが出来るの?!」
などなど、随分心配してくださっていたらしい。

幻想的な店内に変わる・・・でも、なんとなんと・・・・吉本店長の挨拶が終わると、店内の灯りが消えて、この写真のような幻想的な空間が生まれたのだ!!沢山の方々の力で!! 
(吉本さんが立っているところと語り&演奏しているところはほぼ同じ)
 
本格的照明を持ってきてくださった吉本店長の親戚の方、音響を貸してくださった吉本奥さま、ライブステージを作ってくださったリードさんのスタッフの方々、受付のMさん、照明・音響の調整をしてくれたのはこの夜、兵庫県西宮から来てくれたNちゃん・・・

ステージのバックは、花嫁のれん。アンダルシア地方のイメージのエメラルド・グリーン。

お店の前はバスが通る幹線道路。車の交通量も多い。店が多いので人も沢山通る。
でもリードさんの店内は完全に別世界。現実とは切り離された別の世界が生まれた。

ステージ横にはこんな素敵な・・・このひととき、ブックショップ・リードREADさんの空間に、スペイン・アンダルシアの田舎町・モゲールの山野が広がり、ヒメネスの大切なロバ、プラテーロが駆け回った。
<画像をクリック>

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<プラテーロとわたし> in リード

20060208_0.gifスペインの詩人・ヒメネスが編んだ散文詩集<プラテーロとわたし>
それに感動したイタリアの作曲家・テデスコが曲を付けた“朗読とクラシックギターによる<プラテーロとわたし>”

この<プラテーロとわたし>は、私にとって、長い間語り続けている大切な作品のひとつなのだ。

今度は金沢・大額にあるブックショップ・リードREADさんですることになった。

スペイン・アンダルシア地方のモゲールという町で、プラテーロという名前のロバとともに過ごした日々を綴っていったヒメネス。そんなヒメネスの心のひだ、息遣いを感じさせる詩の数々。

たくさんの本たちに囲まれてこの作品を語ることができるので、わくわくしている。

ブックショップでの<プラテーロとわたし>・・・どうぞ聴きに来てくださいね!!

谷内 直樹 さんのクラシック・ギターと

10月20日(金)19:30~(19:00開場)
前売り 800円(当日1,000円)

金沢・大額・ブックショップ・リードREAD (金沢市大額2丁目67) にて、
お問い合わせ 076-296-0230 ブックショップ・リード

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語りの CD うぐいす姫 完成!!

CDジャケット “音楽のように美しく調和する二つの声”

日本語と英語の掛け合いの  語りのCD “ふたつの声の物語” <うぐいす姫>が、今日出来上がった。
日本・アメリカで同時発売する。

このCDには、本田和&キャッシー・スパニョーリの掛け合いの語りに尺八と太鼓の演奏が入っている。
尺八は盛本芳久さん、太鼓は谷光哉さん。

レコーディングをしたのは昨年の11月始め、金沢で。まさに、1枚ずつ花びらが開いていくように進んでいった。
アメリカ・シアトルに住んでいるキャッシーと打ち合わせも頻繁に。連絡がうまく取れなくて、開いていた花びらが閉じかけたこともあったっけ。
海の上を数え切れないほどのメール、手紙が行き交った。

10ヶ月あまりという日数はかかったけれど、じっくりゆっくり・・・熟していったように思う。

CDコンテンツ表紙 “日本語と英語で語られる物語は、
 音楽のように心地よく、
 聴く者を豊かで広大な世界へと誘う”

日本語と英語の掛け合いの語り、バイリンガル・ストーリーテリング という本田和とキャッシーが創り上げた語りの新しい分野・スタイル。
そして、尺八、太鼓と語りのコラボレーション
多分、いままでなかったCDだと思う。

「うぐいす姫」「寺の化け物」「鬼は外」などなど。
宮沢賢治の「ざしき童子のはなし」(抄)を除いて、すべてオリジナルテキスト、オリジナル演奏で構成した。

日本語を母国語とする人も、英語を母国語とする人も楽しめる画期的なCDとなっている。

価格は2,000円

山蓄 YAMACHIKU ヤマチク 全店
Amazon.co.jp(オンライン販売)
メロメロポッチ(食事・喫茶・ライブの店 近江町市場内 076-234-5556)
チルクリ(本の店、金沢市泉野5-3-3 076-247-4473)
ふれんず(額谷、076-298-6622)
ブックショップ・リードREAD (大額076-296-0230)

CDのチラシ詳しくは、この本田和のHP 
CD<うぐいす姫>発売中
<in English – CD Now on Sale> 
をどうぞ!

画像をクリック!!

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ぞ~~~

8月31日付の“おたより”を読んで下さったNさんからメールをいただいた。そのなかにこんな言葉があった。

『演奏会に、自分を忘れないかという心配がないのが、うらやましいと思います』

ぞ~~~  こんな心配があったんだ!! 気がつかなかった・・・
大きな心配が増えた!

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うっかり・・・

語りのとき、忘れ物をしないかということを、毎回、心底、心配する。何度も何度も確認している。
なんと言っても、一番心配なのは、テキストを使う語りのときにそれを忘れることだ。衣装を忘れても、靴を忘れても、何とかなるが、これだけはなんともならない。
その点、テキストを使わないときは、心配がひとつ減る。

友人の演奏家は、その日、紋付袴でばしっと決めていたのに、足袋を忘れた。はいている靴下も柄物で代用できない。たまたま私はその日は和服で語るので、足袋を2枚持っていた。それも1枚はストレッチ。彼は、私のストレッチ足袋をはちきれそうに伸ばしてはいた。

別の友人と組んで出かけたとき、会場に到着して、さあ、車から降りようとしたとき、突然、彼が、今日コラボレーションするはずの譜面の一部を“忘れた”と言った。急遽その部分を他の曲に変更。

友人から聞いた話。知り合いの演奏家は、その日演奏する大曲の譜面を忘れたそうだ。長い時間、電車に乗って来たので、取りに帰る時間はない。ほうぼう電話をかけて、やっと、近くの別の音楽家に借りたとのこと。

洋楽器の人たちと組んで、レストランでのコラボレーションのとき、ステージに登場したとたん、そのうちの一人の演奏家が譜面台を忘れたことに気がついた。たまたま、そのレストランの上の階のマンションに住んでいたその彼女、“1分、待ってください”と言って、エレガントなロングドレスをつまんで、駆け出した。その姿がとってもチャーミングだったのでみんな彼女のファンになった。戻ってきて楽器を構えたとたん、さっと彼女の音楽の世界が広がったので、2回ファンになった人が多かった。

別の演奏家が言った。ある日、楽器の一部(これがないと演奏できない)を忘れた。速度違反をしながら、車を猛スピードでとばし、取りに戻った。

こんな話をある演奏家としていた。
“楽器を忘れるのが一番怖いよね”と言ったら、
彼、いわく、
“語りの人は、いいわいね。口を忘れることはないやろ”

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世にも不思議な・・・・・

語りをしていると、科学的には説明できないような不思議なことが、たびたび起こる。

ある年の11月中旬。能登の宝達山の麓。北国独特の変わりやすい空模様の季節ではあった・・が、その日は太陽がまぶしいくらいだった。「雪女」を語る。
ところが・・・語り始めてしばらくたったとき、突然暗くなり、ごろごろごろっ!! 雷様!! ザーッ、霙・・・・語り終わったら、ピタッととまった。

やはり「雪女」 本番は12月中旬。例年、その頃、雪はまだ早い・・・はずなのに・・・なんと、その年は12月はじめから毎日毎日、雪が降り続いた。その日も朝からひどい吹雪。車で行くのはあきらめ、JRを乗り継いで。ダイヤは乱れに乱れる。
語っている間中、雪雷さまが暴れまわっていた。
“雪女を語るからですよ”と主催者に言われた。

「耳なし芳一」も同じ。語り始めたとたん、稲光! 凄まじい雷。
終わるとぴたっと止まる。

ある年の夏の終わり。富山の海の近く氷見。会場はお寺の本堂。かんかん照りだけど、むしむしとして空気の中から湿気がわいてくるみたい。チェロのギアさんとピアノの篠原さんと一緒だった。楽器が湿って大変そう。
本番が始まってしばらくして、ゴロゴロ、ピカッ! ザーっと凄まじい雨。そのうち、ぴたっと止まる。
お寺の住職さんや檀家さんたちは、少しも動じず、“来ましたね” “やっぱり来ましたね” と話している。
ん・・・どういう意味?!
聞いてみると、そのお寺を守っているのは、龍なんだそうだ。お寺でなにかイベントをするとき、その龍は、様子を見に、川の中から出てくるとのこと。

そのほか、いろいろ不思議なことが起こった。
そして、“不思議な出来事”に助けてもらったなあ。

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